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今回は、

賞与計算の基本

について学びます。

標準賞与額と控除、控除の例外

標準賞与額とは、支給賞与額から1,000円未満を切捨てた額のことで、年間支給回数が3回以下のものは名称関係なく全て該当します。

 

次に、賞与における控除の種類と控除額の計算方法について見ていきましょう。

 

社会保険料(健康・介護・厚生年金)控除 ⇒ 標準賞与額 × 各保険料率

 

② 雇用保険料控除 ⇒ 賞与額(総支給額)× 雇用保険料率

 

③ 所得税控除

 ⇒ 賞与額から各保険料等を控除した額に「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」から算出した税率をかけて求める

 

以上が賞与から控除される項目です。

 

最後に、控除の例外を見ていきましょう。3つのパターンがあります。

 

まず、退職月(退職日翌日が属する月)に支給される賞与は社会保険料控除の対象になりません。

(雇用保険料・所得税の控除は適用されます)

 

次に、賞与支払月に40歳に達した被保険者は介護保険料を控除されます。

(給与の場合は前月分の保険料を控除されるため、この場合は控除されません)

 

最後に、産前産後休業、育児休業による社会保険料免除期間中に支払われる賞与は社会保険料控除の対象になりません。

(雇用保険料・所得税の控除は適用されます)

まとめ

標準賞与額は、名称問わず年3回以下支給されるものが該当する

 

社会保険料、雇用保険料、所得税が控除され、それぞれ計上方法が異なる

 

控除の例外は3パターンあり、主に社会保険料が例外として扱われる

 

 

次回は、【特別な賞与支払時の計算】です。